基本ツールを大切にする

―― 「ヤバい」「おすすめ」に振り回されず、幹から考えるために

AIや新しいツールについて話していると、
こんな声を耳にすることがあります。


「いろいろ試してはいるんです。
それ自体は嫌ではありません。
でも、何か気疲れというか、
少ししんどさを感じるんですよね」


不満があるわけでも、
ツールが合わないわけでもない。
それでも、どこか落ち着かない感覚が残る。


同時に、YouTubeを開けば、


「これは使わないと大変なことになる」
「今すぐ導入すべき最新AI」
「知らないと損するツール」


そうした言葉が、次々と目に入ってきます。


多くの場合、それらは
再生回数を伸ばすための文脈で語られています。
驚きや不安を刺激する言葉が先に立ち、
落ち着いて考える余地は、あまり残されていません。


その結果、


・気づけばツールばかり増えている
・触ってはみたが、続かなかった
・結局、自分は何をしたいのか分からなくなる


そんな状態に陥ってしまうことも少なくありません。


KUNISHIGE Labが向き合っているのは、
まさにこの違和感です。


問題は、新しいツールそのものではない

ここで誤解してほしくないのは、
新しいツールやAIを否定しているわけではない、という点です。


AIは強力ですし、
新しいツールが可能性を広げてくれる場面もあります。


ただし、問題になるのは順番です。


・何をしたいのか
・どんな形で価値を届けたいのか


この問いより先に、
「何を使うか」が来てしまうと、
判断の主導権は常に外に置かれます。


その状態では、
どれだけ情報を集めても、
どれだけ試しても、
手応えは残りにくくなります。


まず大切にしたいのは「やりたいことの幹」

KUNISHIGE Labでは、
ツールの前に「幹」を考えます。


・自分は何をしたいのか
・何を積み重ねていきたいのか
・どんな形で人と関わりたいのか


この幹が定まっていなければ、
枝葉だけをいくら増やしても、
全体は不安定なままです。


逆に、幹がはっきりしていれば、
ツールは自然と絞られていきます。


「流行っているから」ではなく、
「今の自分の考えを扱えるかどうか」
その基準で選べるようになります。


ここまで、言葉で説明してきましたが、
一度、全体を俯瞰してみます。

ツールに振り回されている状態と、
幹から考えている状態では、
何が違うのか。


そして、基本ツールが
どこを支えているのか。


それを一枚にまとめたのが、次の図です。


※ この図は、ツールに振り回されている状態と、「幹」から考えている状態の違いを整理したものです。


この図で中心に描いているのが、「幹」です。

自分は何をしたいのか。
何を積み重ねたいのか。
どんな形で関わりたいのか。


この幹が定まると、
ツールは「選ぶもの」ではなく、
自然と「絞られていくもの」になります。

KUNISHIGE Lab が
基本ツールを大切にしているのは、
この流れを、自分の手で回し続けるためです。


基本ツールとは、思考の流れを支えるもの

KUNISHIGE Labで大切にしている基本ツールは、
派手なものではありません。


けれど、


・学びを残す
・思考を加工する
・形にして伝える


この流れを、
自分の手で回し続けるための道具です。


そのために挙げているのが、次の3つです。


  1. 学びや気づきを置いておく場所 - Notion
  2. 思考を整理し、加工するための道具 - LLM(ChatGPTやGemini)
  3. 形にして外へ届けるための手段 - Canva

これは、特別な人のための構成ではありません。
ビジネスの基本として必要になる要素を、
できるだけシンプルにまとめたものです。


なぜ、この構成にしているのか

この構成を勧めているのは、
話題だからでも、
新しいからでもありません。

長い時間をかけてツールを使い、
入れ替わりを見てきた中で、
最終的に手元に残った流れだからです。

CanvaやNotionは、
日本語化される前から、英語版を使ってきました。
海外の方とのつながりがあり、
比較的早い段階で触れる機会があったためです。

また、LLMについても、
2022年11月30日にChatGPT(3.5)が登場し、
世界を驚かせましたが、
私はその約10日後、12月10日には登録して使い始めています。

何か特別なことをしたかったわけではありません。
ただ、必要があったので、使い続けてきただけです。

その中で、
多くのツールを試し、入れ替わりを見てきた結果、
時間が経っても手放さずに残っているのが、
今ここで挙げている基本ツールです。

これらは今も進化を続けていますし、
今後についても、大きな期待を寄せています。

ツールは変わり続けます。
機能も、名前も、流行も変わります。

それでも、
学びを残し、
考えを整理し、
形にして伝える、

この流れそのものは変わりません。



基本ツールを大切にする、という選択

KUNISHIGE Labが
基本ツールを大切にするのは、


新しいものに遅れないためでも、
短期的な成果や、数字だけを追いかける効率のためでもありません。


・判断を外に預けないため
・学びを消費で終わらせないため
・自分のペースで積み重ねるため


そのための選択です。


ツールは入れ替え可能です。
けれど、
幹から考える姿勢があれば、
ツールとの向き合い方も変わってきます。


立ち止まれる場所を持つ

煽る情報は、これからも増え続けるでしょう。


だからこそ、


・何を使うか
・何を追うか


その前に、
「自分は何をしたいのか」に
立ち返れる場所が必要になります。


KUNISHIGE Labは、
学びを急いで完成させる場所ではありません。


静かに蓄積し、
必要なときに取り出し、
無理なく形にしていく。


そのための、
個人ラボであり続けます。


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國重公秀

飲食業界で31年、現場から役員までを経験し、売上16億円から300億円への企業成長を牽引。現在はその経営視点と最新技術を掛け合わせ、「AI×Notion」に特化した生成AIコンサルタントとして活動しています。

中小企業や飲食店オーナー様の業務自動化と収益化を支援しつつ、自身も「1日3時間の労働で安定収益を上げる」ライフスタイルを実践中。

(James Skinner氏に師事(AI Super Human)/プロンプトスクール飛翔 元公認管理人/東大「AI経営講座」修了・生成AIパスポート 他)

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