3. 学びを「消費」で終わらせないために

── AI時代における、学びの扱い方の整理

これまで2回にわたって、

KUNISHIGE Labが大切にしている考え方と、

その土台としてNotionがなぜ適しているのかを書いてきました。

- 学びを「消費」ではなく「資産」として扱うという考え方

- その資産を受け止め、育てていく器としてのNotion

今回はその流れを一度整理しながら、

では実際に、学びはどう扱えば消費で終わらなくなるのか

という点について書いていきます。

この3回目は、このテーマのひとつの区切りです。

なぜ、学びは残らないのか

私たちは、以前よりもはるかに多くのことを学んでいます。

動画を見る。

記事を読む。

セミナーに参加する。

それでも、しばらく時間が経つと、

「何を学んだのか思い出せない」

そんな感覚を持つことは少なくありません。

これは、努力や意欲の問題ではありません。

学びの扱い方の問題です。

多くの場合、学びは

- その場で理解して

- その場で満足して

- その場で終わる

という形になっています。

学びが「出来事」として完結してしまうと、

日常に戻った瞬間に、静かに消えていきます。

AIを使っても、学びが消えてしまう理由

AIを使えば、情報の整理や要約はとても簡単になります。

効率も、理解のスピードも上がります。

それでも、

「AIを使っているのに、学びが残らない」

という感覚を持つ人は少なくありません。

理由は単純です。

AIは、情報を処理してくれますが、

その情報を置いておく場所までは用意してくれないからです。

整理された情報が、

- どこにも残らず

- 他の学びともつながらず

- 後から見返されることもない

この状態では、

AIを使っていても、学びは消費で終わります。

プロンプトの役割は、どう変わってきたか

これまでは、プロンプトはとても重要でした。

AIに何をさせるのか、

どんな形で出力させたいのか。

細かく指示を書くことで、結果は大きく変わっていました。

そしてそれは、確かに価値のある技術でした。

ただ、AIの進化によって、

状況は少しずつ変わってきています。

以前ほど細かく指示しなくても、

AIが意図を汲み取り、

一定の水準までアウトプットを出してくれるようになっています。

だからといって、

プロンプトが不要になったわけではありません。

「どう問いを立てるか」

「何を前提として伝えるか」

この部分は、今後も変わらず重要です。

ただ、

細かい指示を書くこと以上に、

AIに渡す材料――

これまでの思考や学びを、文字として残しているかどうか

そこが、

アウトプットの質を大きく左右するようになってきた、

そう感じています。

学びを資産として扱うための、ひとつの視点

学びを資産として扱うために、

特別なテクニックは必要ありません。

視点は、とてもシンプルです。

学びを「覚える対象」にしないこと。

学んだ内容を、

頭の中に留め続けようとしない。

代わりに、

- 一度、外に出し

- 文字として残し

- いつでも戻れる場所に置く

この扱い方をするだけで、

学びの性質は変わります。

AIが賢くなればなるほど、

過去に残したテキストは、

そのまま価値を持つ材料になります。

思想を形にした、一つの実践例

ここまで書いてきた内容は、

特定のツールや商品を前提にした話ではありません。

学びをどう扱うか、

その姿勢の話です。

ただ、考え方だけでは、

なかなか実感しづらい部分もあります。

私自身は、

文字で得た学びを溜め込みすぎないために、

文字情報を一度整理し、外に預ける仕組みを作りました。

それが、もじ議事DBです。

もじ議事DBは、

これまで書いてきた考え方を

そのまま形にした一例にすぎません。

道具は、答えではない

Notionも、AIも、テンプレートも、

それ自体が答えになることはありません。

大切なのは、

- 学びを抱え込まないこと

- 使える形で外に預けること

- 必要なときに、また触れられる状態を作ること

この姿勢です。

道具は、そのための補助にすぎません。

このシリーズの一区切りとして

3回にわたって、

学びを資産として扱う考え方について書いてきました。

特別なことは何もありません。

ただ、

覚え続けなくていい状態を作る

という一点に意識を向けるだけです。

学びの量が増える時代だからこそ、

学びの扱い方が問われます。

このシリーズが、

自分なりの「学びの置き場」を考えるきっかけになれば幸いです

國重公秀

飲食業界で31年、現場から役員までを経験し、売上16億円から300億円への企業成長を牽引。現在はその経営視点と最新技術を掛け合わせ、「AI×Notion」に特化した生成AIコンサルタントとして活動しています。

中小企業や飲食店オーナー様の業務自動化と収益化を支援しつつ、自身も「1日3時間の労働で安定収益を上げる」ライフスタイルを実践中。

(James Skinner氏に師事(AI Super Human)/プロンプトスクール飛翔 元公認管理人/東大「AI経営講座」修了・生成AIパスポート 他)

次へ
次へ

2. なぜNotionは「資産の土台」になるのか