KUNISHIGE Labをつくった理由

――ツールを追いかけるのをやめて、考え方を残したかった

この文章は、
ノウハウを伝えるためのものでも、
自己紹介をするためのものでもありません。


KUNISHIGE Lab という場所が、
どんな前提で作られているのか。
なぜ「考え方を起点」にして、ツールを扱っているのか。


それを、一度だけ整理しておくために書いています。



なぜ、ツール中心の発信から距離を置いたのか


以前は、
AIやNotionを中心に、
ツールの使い方や活用方法について
ブログを書いていました。


学ぶことも多く、
実際に役立つ場面もありました。


当時は、
ツールの使い方そのものが
成果を左右すると感じていた時期でもあります。


ただ、続けていく中で、
一つの違和感を覚えるようになりました。


それは、
ツールそのものではなく、
使い方だけが先行してしまうこと
でした。


仕様が変わる。
UIが変わる。
前提が変わる。


そのたびに、
書いた内容の意味合いも変わっていく。


ツールが悪いわけではありません。
むしろ、とても有用です。


ただ、
考え方よりも先にツールが来てしまう構造に、
少しずつ違和感を持つようになりました。



50歳で独立して、少しずつ見え方が変わった


50歳で、
長年働いてきた会社を辞め、
独立しました。


独立した当初も、
「どんなツールを使うか」
「どう効率化するか」は、
やはり重要なテーマでした。


その後は、
OEM商品の開発やEC販売、
法人オーナーの方を中心としたコンサル、
自動化ツールやAIを使った仕組みづくりなど、
いくつかの仕事に関わってきました。


ありがたいことに、
生活の面では安定し、
家族との時間や、
旅行を楽しむ余裕も生まれました。


そうした仕事や試行錯誤を
続けていく中で、
一つ、はっきりしてきたことがあります。


ツールや手段は変わっても、
判断の軸があれば、やり直せる

ということです。


逆に言えば、
軸がないままツールを追いかけると、
選択のたびに迷いが生まれます。


ここで初めて、
「何を使うか」よりも
「どう考えて選ぶか」 の方が重要だと、
実感として理解できるようになりました。



「時間に消えないもの」を残したいと思った理由


年齢を重ねるにつれて、
自然と考えるようになりました。


この先も、
同じペースで新しいツールを
追い続けられるだろうか。


正直に言えば、
自信はありませんでした。


それなら、
時間とともに置き換わる情報ではなく、
時間が経っても参照できる考え方
残したい。


ツールは変わっても、
考え方が残っていれば、
また選び直すことができます。


KUNISHIGE Lab は、
ツールを扱わない場所ではありません。


考え方を起点にして、
その時点で適切なツールを選び直すための場所

として作りました。



KUNISHIGE Labという名前について


KUNISHIGE Lab の
「Lab」は、
研究室や実験室を意味しています。


ここは、
完成された答えを並べる場所ではありません。


考え方を立て、
試し、
ツールに落とし込み、
また考え直す。


その循環を、
記録として残していく場所です。


幹となる考え方があり、
そこから枝としてテーマが伸び、
葉として具体的なツールや事例がつく。


そんな関係性を、
大切にしています。



教えたいのではなく、残したい


これまで、
学んできたことを
少しでも社会に還元したいという思いで、
コミュニティの運営などにも関わってきました。


ただ、
情報が流れていく速さを見ていると、
一時的なノウハウは、
すぐに埋もれてしまいます。


それよりも、
判断の背景や考え方が、
あとから辿れる形で残っていること

の方が、意味があると感じました。


KUNISHIGE Lab は、
ツールの正解を教える場所ではなく、
選び直すための視点を
置いておく場所です。



ここまで書いてきた内容を、
一度、全体像として整理したものが、次の図です。


KUNISHIGE Labを作った理由を説明したグラレコ

これは答えを示す図ではありません。
この場所を、どんな前提で作っているのかを、
見渡せる形にしたものです。



この場所を、どう使ってほしいか


すべての記事を読む必要はありません。
すべてを実践する必要もありません。


今の自分に必要な考え方だけを拾い、
必要であれば、
そこからツールを選び直してもらえれば十分です。


KUNISHIGE Lab は、
答えを持ち帰る場所ではなく、
判断の軸を持ち帰る場所です。


時間が経っても、
また戻ってこられる。


そんな場所であり続けたいと考えています。